お久しぶりのプロダクトレビューです。北海道は連日30度前後の酷暑でヘロヘロです。なんだかオーストラリアの夏のほうがカラッとしてて不快指数は低い気がします。
そんな夏真っ盛りの日本ですが、6月にデザイン、素材が一新されたPedal MafiaのPro Range Jerseyが届き、気温10度前後から35度前後まで、様々な気温やコンディションで試したのでレビューします。
Pedal Mafia | Cycling Apparel – Pedal Mafia Australia
デザイン
さて、まずはデザインについて。ファッションサイクリスト的には最も注目したい要素です。
肩腕とバックポケット、胴体がナチュラルな3カラーで分けられた、シンプルながらも目を惹くデザインです。
この3カラーデザインの嬉しいところは、ビブのカラーを選ばずトータルコーディネートが決まるところ。黒でもネイビーでも、オリーブカラーでもチャコールカラーでもトータルでキマります。
カラーのラインナップも他のブランドでは見ないようなレアなカラーながらも実物を見るとなんだか「カッコいいやん」となるカラー。正直なところ、あまり日本ではまだ有名なブランドではないので練習会などで着ていると「それどこのジャージ?」とよく聞かれます。
ビブのロゴはデカデカと「PM」。

ここは好みが分かれそうですが、最近のステルスデザインが横行するウェアブランド界では目立ってカッコいいです。カラー自体は多くないので、目立ちすぎず、かと言って地味すぎることもない。
走行性能
シビアなライダーは最も気にするであろうエアロ性能と軽量性、快適性ですが、私が太鼓判を押します。
ジャストサイズを選べば肩部のストレッチ素材のお陰でシワは殆どできません。腹部は体型とポジションに依存しますが、タイトに纏まります。

軽量性については、PMのラインナップで比較すると
軽量>PMCC>Tech>Pro>Core>Artlist>重い
と言った具合です。極端に重いわけではありませんが、最上級グレードのPMCCには及びません。
快適性は素晴らしく、体に吸い付く胴体部はしなやかな素材でできており、呼吸のしやすさが最高です。ジャージの裾には滑り止め加工が施されており、裾が上がってきたりして不快になったことはありません。
夏場は気になる濡れてから乾くまでの時間も非常に短く、メッシュ素材のジャージほどではありませんが放熱を助けてくれます。
刷新されたビブのパッドはもう最高の一言に尽きます。1つ前の世代までは、他社ブランドのパッドが羨ましくなることが結構ありましたが、もうそんなことは考えなくて良くなった気がします笑
上記の性能に関しては直近の2レースでこのプロジャージを着用し、ジャージの軽量性、快適性、エアロでアドバンテージを感じながら走ることができました。
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実践で証明される性能です。
実用性
次は実用性。主には洗濯に対する耐久性とポケット類の使いやすさです。実はジャージ価格よりも、このあたりが実際のランニングコストに反映されるポイントなので重視したいですね。
洗濯耐性は、高級ジャージの中ではピカイチです。私は、ハードなライドの日はPMCCレンジのジャージを着てライドするのですが、あちらは軽量性、エアロ、快適性に振りすぎていて生地が弱くなりやすいのです。
こちらのプロレンジは、性能は非常に実用的なレベルで高くまとまっているにもかかわらず、生地の耐久性やポケットの使いやすさが日常使いに非常にマッチしています。私が日頃の練習で最も着る割合が高いのがこのプロレンジです。
ジャージの質によってはワンシーズン沢山着込んでしまったら翌年はもうヘタって全然エアロじゃないといったものも市場には多く出回っています。私は年間少なくとも1万キロは乗るのですが、Proジャージの耐久性は素晴らしいですね。

ポケットは通常の3ポケットにプラスして貴重品などを入れるジッパーポケット。スマホは入りませんが、小さなコインケースやカード類、車のキーを入れるのに非常に便利です。
ポケットサイズも、高級ジャージにありがちな肩甲骨ががっつり剥がされるようなレイアウトではなく使いやすいサイズ、位置。こういった細かいところがライドの快適性に響いてくるんですよね。
価格
ジャージ上は17,000円、ビブは25,500円。
自転車界的によく言われる、「高いけど安い(Expensive and reasonable)」です笑
上下で約4万超ですが、性能のことを考えると十分合理的で安い価格に収まっていると思えます。
総括
性能、快適性、価格が非常に高いレベルでまとまっていて、妥協の一切ないモデル。。。とは言えませんが、日々の練習からレース、ゆったりライドまでカバーできるコストパフォーマンスに優れたアイテムです。
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