【オーストラリアハーフラウンド 6日目 ブリスベンへ】

前日分はこちらから
【オーストラリアハーフラウンド 5日目 マッカイ巨大生物襲来編】

5日目に引き続き、6日目の記事として書くべきことはバスに乗ったくらいだ。

マッカイ - ブリスベン

終わり。

とはならない。流石に何か書かなければ、まるで貴重な旅の中の一日をネットフリックスを見て無駄に過ごしたのかと思われるので、ちょっとバスの中で思ったことについて言及する。

チェックアウトを済ませてから、昼食を取り、マッカイからブリスベンに向けて出発するバスに乗り込んだ。マッカイの市内を出ると昨日と変わらぬ荒野が目の前に広がっていた。

陸路での長距離移動は、いわば哲学者の移動手段だ(または、貧乏人の移動手段だ。)。かのニーチェも、何か考え事をするときは徒歩で時間をかけて歩いたらしい。彼にとって、目的地にすぐさま到着できてしまう馬はきっと速すぎたのだろう。何かを考えるには時間が必要だ。ニーチェにとって馬が速すぎたように、私にとって飛行機は速すぎる。移動時間を十分に楽しむ余裕もなく目的地に着いてしまう。これでは、旅の醍醐味である「移動」を楽しめない。

数か月前の自分も同じようなことを言っている。ただ流れていく風景(もう慣れてしまって感動もしない)を横目に、物思いに耽るのも旅ならではだ。そこには、まるで放たれた矢のように過ぎていく都会の時間とはまったく別の時間が流れている。働いているときはこんな風に景色を見ることもなかったなあ… と考えながら、ブリスベンに向かうバスに揺られていた。

明日はブリスベン。ブリスベンの記事は長くなりそうだ。

つづきはこちらから
【オーストラリアハーフラウンド 7日目 ブリスベンでの出会い】

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