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【オーストラリアハーフラウンド 0日目 倶知安タウンにさよならバイバイ】
1日目はなんてことのないただの移動日だ。北海道にある実家から、新千歳空港まで行き、成田空港を経由してオーストラリア東海岸北部のケアンズに飛ぶだけだ。ところで、出発日とケアンズに到着した日は別の日だが、とりあえずケアンズに到着した2018年11月3日をこの旅行の1日目と定義しておこう。
ケアンズ空港に到着したのは朝の5時前。寝る間も惜しんで労働することが生業の日本人と違って、オーストラリア人はまともな労働観を持っているので、殆どのショップは閉まっていた。LCCでケアンズまで飛んだので機内食もなく(あるが味を考慮すると無駄に高い)、「現地の適当な店で腹を満たせばいいだろう」と思っていた私はいきなり窮地に立たされることになる。

ケアンズ空港には、24時間営業のカフェがあるものの、価格が破壊されている。特段手が込んでいるようには見えないツナサンドが13ドル、500mlのミネラルウォーターが5ドル、合わせて約1400円ほどだ。日本でこれほど出せば、牛丼が3杯は食べられる。なんてこった。いくら腹が減っているとはいえ、こんなバカげた価格のサンドウィッチに大金を払うのはバカらしかったため、諦めて市内に出ることにした。

ケアンズ空港から市内へは、約30分間隔?ほどで運航しているバスに乗る必要がある。タクシーもあるが、一人で乗ると高いうえに、バスよりかなり早く市内についてしまうため、バスを利用した。片道11ドル(約850円)で、空港内のチケット売り場で宿泊先の名前を告げれば、ホテルの目の前まで送ってくれるようだ。日本語での案内もあるので、話せない読めない方も安心だ。バスに乗り込むと、ラジオか何かで、TOTOの”Africa”が流れていた。ちょうど日の出の時間と重なり、赤く染まる暁と懐かしい音楽がマッチしていた。

30分ほどバスに揺られるとケアンズの市内に着いた。それほど大きい街ではないので、コンビニは1件しかないし、コンビニで売っているジュースや食べ物は超高いので、スーパーが開店するまで、クーラーとWi-fi環境の整っているショッピングセンター(確かケアンズセントラルという名前だった)のベンチでひたすら時間をつぶした。センター内をぶらついているときに、沢山の日本人やダイソーを目にして少しげんなりした。日本人観光客が多すぎて海外に来ている感じがしない…… 白人/アジア人の比が地元ニセコのスキー場に来ているくらいの雰囲気だ。

確か市内に到着したのが7時前で、そこから開店時間の9時までひたすらインスタグラムやツイッターを覗いていた気がする。6キロ以上あるバックパックを背負って灼熱地獄を闊歩する気にはなれない。9時になってから、スーパーマーケット大手2強のコールスのパンやハムで腹を満たし、私のようなインターネット依存症の人間には旅をするうえで最も重要なSIMカードを購入しに、ショッピングセンター内のOPTUSというSIMキャリアショップに行った。30日20GBのプリペイドSIMを購入し、15分ほどの設定を経てようやく私のアイフォンがローカルエリアに接続された。ようやく外でツイートやストーリーの投稿ができる……

そうこうしているうちに、ホステルのチェックイン時間の11時を回ったので、ホステルにチェックインした。とても清潔とは言えないが、汚いとも言えないくらいの清潔感で、まあ安かったので仕方ないくらいだ。まあ、自転車旅行時代に外で寝たりしていたので、病気にならない程度の清潔さなら気にならない。
フライト疲れと、ほとんど初の海外渡航で疲れていたので、初日は特に観光もせず眠った。文字数も多くなってきたところだし、1日目はこれにて終わり。
オーストラリア旅行は長い。急ぐ必要もない。
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【オーストラリアハーフラウンド 2日目 灼熱61℃!ケアンズ】