
今回は昨年ゴープロがリリースした高性能版バッテリー、
Enduro battery
を購入して使用してみたのでレビューをしようと思います。
バッテリーのレビューと言うとスノースポーツをしない方にはピンと来ないかもしれませんが、ゴープロが寒さに弱いのはスキーヤー/ボーダーの中ではかなり有名な話。
ゴープロの解像度と手ブレ補正が素晴らしいため自転車でもスノースポーツでも愛用していましたが、唯一の欠点がとてつもなく寒さに弱いと言うこと。
ノーマルのバッテリー使用であれば、山の外気がマイナス10度以下になるここ北海道ではバックカントリースキー、ゲレンデスキーで保温具のない裸状態では10分と持たず、バッテリーが低温状態になり勝手にカメラをシャットダウンしてしまいます。
そのため、カメラのバッテリー部に靴下を履かせて保温したり、カイロを貼り付けて温度の低下を防いでいました。
そしてそんな試行錯誤している時にリリースされたエンデューロバッテリー。
巷では評判がいいようで、もしやと思い購入してみました。
噂を聞いた相手が本州のボーダーだったり、自転車乗りだったので「外気がマイナス20度を下回ることもある北海道のBC環境で使えるのだろうか…滑走時は風の影響で更に温度は下がるし…」という不安はあったものの、物は試し。
先日標高230mの地表でマイナス12度(天気は曇り)の日に、ニセコグランヒラフのリフトで登れる標高1100程まで登って試してみました。
気温の逓減率を考えるとマイナス16度ほど。さらにここぞとばかりに飛ばして滑ったため、単純な外気換算ではマイナス20度程の環境下にあったと思われます。
1滑走(8分程度)を撮影した後のバッテリーは100→82%になりました。
恐らくバッテリーの減りは時間とリニアではないものの、単純計算では1バッテリーで少なくとも40分ほどは撮影出来る模様。
寒さで即死していたノーマルのバッテリーとは大きな差です。
カイロや保温具でなんとかすることもできますが、カイロや保温具分を余計にポケットへ収納しなければならなくなるので、使い勝手が非常に悪いです。
値段はAmazonなどで4000円ちょっと。中華製のバッテリーがそれで数個買える価格ですが、それらは寒さで即死します。スノースポーツで安定して動画を撮影したい方にはマストな商品であること間違いありません。
通常の温度(15度〜20度)では1時間以上バッテリーは持つので、やはり寒さの影響は受けていると思われますがそれでも十分。
とはいえ寒さの影響はゼロではないため、使用しない時は身体の近い位置のポケットに入れておくなど工夫をした方が良いことは変わりません。
通常温度でのバッテリーの持ちも改善されているようなので夏場も試すのが楽しみです。
結論
評判に違わずマイナス20度ほどの極寒環境下でも十分に使用可能なバッテリーでした。大雪山系のマイナス30度にも達しそうな環境ではどうなるか未検証ですが、かなり寒い日のニセコ山系で使用できたため信頼性はばっちりです。