2022地域別道路競争大会S-3レースレポート 優勝(0712更新)

お疲れ様です。前回のツールド北海道市民レースに続き、今回も優勝しました。今回も簡単にレースレポート等をまとめたいと思います。

(7月12日更新:South Pack様、Instagramのフォロワー様より写真を頂いたので掲載しました。)

全国地域別道路競争大会

通称、「モエレ沼の市民レースじゃない方のやつ」「モエレ沼の7月にやるやつ」という名前のレース。

コースは札幌市民レースに出る方にはおなじみの2.2km特設コースで、コーナーが多くライディングスキルが要求されるコースです。路面は通常の舗装路とタイル貼りのような道の混在している舗装。空気圧をシビアに調整するとタイムを稼げるはずです。

S3クラスは8周で約30分弱のレースになることが見込まれています。

準備期間~前日まで

とりあえず前回のレース(6月19日)からは、週2~3で今まで通りテンポ走、週2~3で3分未満のインターバルを多めに取り入れた練習をしていました。

前回の激坂のように体重がかなり響くコースレイアウトでもないので、特段食事制限はせず、足は全然パキってなかったです(普通に食べたい物食べてただけです)。というか、レース4日前に開催されたクリテリウム・ドゥ・ススキノで強いメンバーにアルコールインターバルで置き去りにされDNFしたり体に良くないことをしてたので、暑さのせいも有るとは思いますが前日に軽く乗った感じのコンディション的には普通ややマイナスといった具合でした。

前日の体重は61kg。レース前日に5秒間だけ踏んでみるとMAXは1112Wほど。2分パワーも踏んでみたけど、ベストの96%ほどであんまり噛み合っている雰囲気はありませんでした。

機材の面では、タグをカバーするラテックスチューブの切れ端(結果的に破れて失敗。)、ゼッケン両面テープエアロ工作、エアロ・重量のためのサイコン外し、ボトルケージ1個外しをしました。

ハンドルバー周りはエアロの影響が大きいので、たかがサイコンといえど効果があると私は思います。また、ボトルケージも一節によるとボトルが刺さっている方がエアロという説がありますが、明らかに横風を受けて抵抗を感じるので必要のないときは基本外しています。また、計測タグをラテックスチューブで覆うことはもちろん、付ける位置(フォーク下部or上部、外側or内側)でも変わってくると思います。個人的な好みは、
・フォーク内側、高さはダウンチューブについているボトルの飲み口より少し低いくらい
・フォーク外側、高さはFDと水平な高さくらい
です。

試走で空気圧もチェックしておきました。ボコボコが多いので結構低めで調子が良かったです。

また、レース当日は超炎天下だったのでスタート前までの水分補給にはかなり注意を払っていました。スタート前に体の深部温度を下げたかったので氷水を飲んで浴びたかったのですが、単独でサポートゼロだったので冷たい水をがぶ飲みしてスタートラインへ。無いよりマシです。

レース展開

レース中にマークすると決めていた選手は以下の通り。

スタート前、青いジャージのSouth Packの方々が目立つ。役者は揃った感。

SPRC村木くん、村井くん:過去リザルトから間違いなくトップで絡んでくると思っていました。リザルト的にスプリントも巡行も良さそう。
RHC狛さん:もう今シーズンずっと競ってきているので多分お互いマーク。スプリントになったら僕には有利だが、何かの拍子で抜け出されるとかなりヤバイ。
Vientoイブキさん:大学生時代に取ったKOMを何個も奪われてる。つまりヤバイ。スプリントはあまり見たことがないけど、逃げられるとヤバイタイプ。

スタードダッシュはセレクシオン北海道福田さんが先頭。次点で僕。この順番を保ったまま第一コーナーへ突入しました。

前半の作戦としては、~2周でインターバル地獄にして半数以上を削って前の方の10名以内でレースをすること。一番やられたくなかったのが枚数を揃えているSPRCにチーム戦をされて単騎選手がボロボロにされることだった。
そのため、1つめの直角コーナーで先頭突入して全力で踏み、次のコーナーまで全力で踏んで2,3人で抜け出すことができたらそのまま逃げ、できなくとも僕が吸収されるタイミングでカウンターがかかって全員がインターバル地獄に堕ちることを目論んでいました。インターバル地獄になったら位置取りとコーナリング、あとは単純な高出力繰り返し耐性の総合点でどんどん下から削られていくので、自足に自信があった僕は兎に角キツイ展開を望んでいました。

結果的にはバックストレートで数秒差くらいまで単独で抜け出してしまい、吸収。その後アタックらしいことは起こらず、あとは周回消化ムード。

3周目のフィニッシュラインコーナー~4周目の1つ目のコーナーあたりで、先頭5名ほどを先行させて謎の中切れが発生。意図的なものなのか、何かあったのかは見ていないので分からないです。手遅れになるタイプの中切れではなかったので、自力で前に行こうとするがSPRC村井くんも前に戻りたかったようで力を借りて後半は自力で400W後半を30秒ほど踏んで先頭復帰。

その後も集団は周回消化ムード。途中ノーマークだった札大村田くん、SPRC村木くんが若干抜け出すも1/3周くらいで毎回吸収。僕も村木くんと何度かパックになれそうな瞬間があったが、集団が迫っていて脚を使うタイミングではないと判断して、そこまで削れないペースで先行したりしていました。

ラスト3週を残したタイミングあたりでペースが緩み、SPRCの方々が前の方に上がってくる。集団内にアタックをチェックできそうな人は僕と1,2名ほどしかいなかったのでこのタイミングで波状攻撃をされたらかなり厳しい状況になると思いながらも常にいい位置で周回消化。1周目と前述の中切れ追走以外は脚を貯めることに徹していたので、激しいアタックが連続できても3回くらいまでなら耐えられるか、そのままブリッジして逃げ切れると思いながら集団で息を潜めていました。

周回を消化する集団。

結局特に展開はなく最終周回の一瞬だけある登りと直前のコーナーを利用して札大村田くんがアタック。それを村木くんが追う形で、3番手が僕。村木くん強い!コーナー明けで村木くんがキツそうだったので前に出て、一度誰かのスリップストリームに入ってからスプリントを開始したかったものの当たり前のごとく誰も出てくれない。横に並んでる選手もかけ始めたので、ややロングスパート気味でしたが200m~300mほどのロングスプリントに切り替えて先頭をキープしてフィニッシュラインに。

最後は片手を上げてガッツポーズ。2連勝!みたいなポーズ考えておけばよかった。

炎天下の中でしたが、Pedal mafiaの新作Proジャージでかなり快適、つまりパフォーマンスを下げることなくスプリントに臨めました。このような酷暑のレースでは暑さに対する対策だけで結構差が着くので対策は万全にしたいですね。南半球に住んでいたこともあって暑さには強いほうなので助かりました。(東京のような蒸し暑いのはダメです!)

応援に駆けつけていただいた皆様、大会関係者の皆様、一緒に走っていただいた皆様、写真を提供していただいたSouth Packの皆様ありがとうございます。

同クラスで走る大学の後輩達に是非安全で速い走行をしてほしくて、集団走行やコーナリングの基本的な要素をレクチャーしにいったのですが、優勝という形で答え合わせができて良かったです。

おすすめ記事