
お久しぶりです。2022年5月19日の道新杯サイクルロードレース S-4クラスで参加してきました。
当日一緒に走ってくださった皆様、大会関係者の皆様、応援に駆けつけてくださった皆様ありがとうございます。
レース自体は3年ぶり、北海道でのレースは実に何年ぶりでしょうか。学生時代が最後?なのでもう記憶のはるか遠くです。
SNSやレース会場で「マツハシくんがS-4?それはクラス詐欺だよ!笑」とよく言われましたが、結果は3位でした。
言い訳的に見えるレポートになるかもしれませんが、展開(というか発生した事象を事実ベースで解説)、敗因、考察(どうすれば勝てたか)などをレポートしていきたいと思います。
コース
道民レーサーにはおなじみの1週1.6km、この日はホームストレートが追い風でP5~P9が強めの向かい風、P9~P10過ぎまで弱めの右横向かい風でした。
S-4クラスは合計7週で1週あたりが2分ちょっとなので、合計14分~15分程度に収まります。つまり、10秒でも逃したら終わりのまず先頭にいなければいけないレースです。
試走でコーナー進入速度、風向きが変わる地点、各地点の風向きなどを確認しました。

レース展開(マツハシ視点)
出走直後の1周目P1にも達さないあたりで私の前の前あたりでライダーが一人接線方向にクラッシュ。
接触もせず私は落車回避できたのですが、いきなりストップしてしまったせいで前方の動きが全くわからなくなり、とにかく先頭に追いつくことにフォーカスしました。
初心者クラスなので予想通りガンガン中切れ、というかもう先頭の4,5人以外は全然残れず散り散りになって降ってきていたので「誰か引いてくれるだろう」という考えは初めからなく頑張って先頭に戻りました。降ってくる人が多すぎてコーナー前で減速したり理想のラインを取れなかったりして若干ストレスを感じたものの、2周目(残り5週)後半でようやく先頭にたどり着きました。途中1周目?2周目か覚えていませんが他の選手をパスしていく途中でハスったわけでもないのにフロントホイールをこじらせて落車している方もいました。幽霊に体当たりされたのかな…
(以下推測:R技研のお二人は恐らく最初から逃げる算段だったと思うので、1周目~2周目で私が先頭集団に追い付くかなり前から逃げていたように思えます。先頭での展開を見ていないので推測です。)
追いついた時点で5,6人ほどだった先頭集団はSouth PackのOさん、Rolling Hills CyclistのKさんがメインで牽引していたようです。追いついた時点で前の2人との差は14秒。残り5周なので1周で3秒ほどは縮められないと吸収できない計算です。
約2分(120秒)のトラックなので、3秒縮めようとすると前よりも3%ほど速く走らなければいけない計算でした。
追いついてからは先頭交代に参加しようと思ったものの、予想していた通り走力差と集団走行の経験差が激しく、残り5週の段階で足を残していて牽引をしっかりできそうな方が上記2名ほどしかいなかったので、もうこれは単独で行くしかないと思いSouth PackのOさんと先頭交代を何度かして淡々と踏み続けるものの15秒の差は縮まらず集団先頭でフィニッシュしました。
敗因、考察
▶整列時点で負けていた
当日かなり寒かったこともあり、スタート直前までアップして体を温めていたのですがそれが凶と出ました。
後になって考えてみれば明らかですが、15分のクリテリウムレースでスタート位置を最前列に持ってこない(並んでいない)時点でスタート後30秒の展開に混ざれるはずが無かったです。
下位クラス特有のカオスによるリスクを回避するためにも先頭スタート&絞られるまでのペースアップは必須でした。
▶2VS1でも追える走力がなかった
レース10分程を残した時点で協調している2人を1人で追えるパワーが無かったことが敗因です。尤も、この場合は追いついても2VS1でマッチスプリントを制さなければいけないというステップも残していますが追いつかないことには勝ち筋がありません。
考えられた勝ち筋
▶最初から抜け出して皆を疎らにして半ITT状態にする
「流石に~3人VS集団の構図ができたら無理だろ(集団有利だろ。。。)。。。」と思っていたのですが、クラスの集団の走力差を見るとある程度足があって協調できる2名で逃げたら恐らく逃げ切れるということがわかりました。というか5倍弱くらい(→淡々と300くらいでずっと踏む脚が)あったら1人でも集団から逃げ切れた気がします。
▶最初から前に位置取りして誰も逃さずスプリントに持ち込む
後述の最初にペースを上げても結構な人数付いてくる場合にこちらの作戦に持ち込むつもりでした。
▶最初にペースを上げて集団を絞り、周回消化してバンチスプリント
リスク回避のため、もう最初に2分95%くらいのエフォートで踏んで集団をコンパクトにしてからことを進めようという作戦。こちらをメインで考えていましたが、前述の落車やらで2周目まで前におらず結局達成されることはありませんでした。
教訓、知見
▶S-4クラスで知らない人とローテーションするのは基本不可能だと思っておいた方がいい
ビギナークラスのレースレポートで散見される文章「ローテーションが回らず追いつけなかった。」を回避するためには自分で踏む。逃しちゃいけないタイミングで先頭を行かせるような脚でローテーションなんてできるはずがない!
▶出走人数も多く、序盤のカオスが酷いので最前列整列はマスト
前項のようにローテーションも回らなければ落車、中切れなんて日常茶飯事なのでそのような要因を排除するために先頭開始+走力が揃うまで結構踏んでいくがマスト。
最前列に並ぶためには多少ウォームアップを犠牲にしても並ぶべきだった。だって寒かったんだもの。。。