私が常日頃から思っていることを文章にしたいと思います。
本気度は別として、私は周りにいる方々から「どうやったらそんなに英語話せるようになるの?」だとか、「どうやったら自転車速くなれるの?」なんて質問をされます(私の英語力や自転車の速さが大したことないというのは置いておいてください。ネイティヴとの会話では頻繁に聞き返しますし、自転車だってJPTの選手に殴られたらワンパンです。)。
以上の質問には、多かれ少なかれ「どうやったら自分もそのようになれるか、なりたい。」といった意図を感じることが出来ます。そして、私はいつもこう返答します。
「特別なことはしていません。」
英語なら、読み書きリスニング・スピーキングをとにかく継続するしか有りません。自転車の速さであれば、想像に違わず地道な筋トレと外での乗り込み、栄養管理がやはり支配的です。勉強やトレーニングの効率を高める方法についてはもちろん議論の余地がありますが、1記事でどうにかなる分量で済まないので割愛させていただきます。
ところで、巷では「これを一冊やれば大丈夫!」と書かれた勉強本やダイエット本が多く出回っています。流石にトレーニング本については見たことがありませんが、これらの本がAmazonのベストセラーランキングにあるのを度々見るので、ある程度需要はあるようです。
どうやら、(もちろん私もそうですが)人々の心には「楽して何らかの結果を得たい。」という心理に邪魔されて、”積み重ねる”行為を近道してなんとかパスできないか、という考えが働いているように思えます。
そのような意識が働き、教科書1冊分の達成度が低い本を何本も買い漁ったり、トレーニング法を調べはするものの、短期的な効果のみを期待して長期的なトレーニング計画を組むことを怠ったりしている方が、私の周りには多いように思えます。
私の目からは、”近道を探して時間を食った結果、遠回りしている”ように見えるのです。あたりまえのことをあたりまえに実行し続けるのが最も近道だと、私は考えています。

トレーニングや勉強はプログラムの効率改善のようにサクっとひとつの機転で大幅に改善するものでは有りません。1日0.数%の積み重ねが効いてくるのです。
あたりまえのことを、あたりまえのように、ごまかさず、妥協しない。
英語であれば、辞書無しである程度読める/聴ける領域になるまではひたすら文法と単語を覚え、そこをクリアしたらあとはスピーキングと読み書きです。
自転車なら、短時間高強度のトレーニングと長距離を乗り込むトレーニング、あとは体幹・柔軟性の強化でしょうか。
上記の2つはとても地道で、時間がかかります。
どうしても時間が必要なものはおとなしく時間をかけた方が、結果として効率が良くなる場合もあるのです。時間がかかることを受け入れて、奇を衒った奇策を考えるより、王道をじっくり進むのが吉なのです。