帰国後の自己隔離について(新型コロナウイルス関連)【2020年4月11日】

帰国者の自己隔離が要請されていますが、現時点(4月11日現在)の政府公式発表のみでは具体的にどうしていいか分からない点がいくつか含まれています。本記事では、可能な限り現時点で出ている情報を噛み砕いて説明します。原文での詳細な情報が必要な方は、ブログ内に掲載されているリンクから一次情報を参照ください。
また、是非本記事を拡散していただけると嬉しいです。

5月3日にオーストラリアを経ち、5月4日に成田空港に到着する便を予約しました。実際的なオーストラリア国内の詳細は前記事(オーストラリア コロナ戦線アップデート4月3日【豪州内での主要な制限および帰国について】)を参照してください。少し古い情報ですが大幅なアップデートはありません。

あまりブログでは政治的動向に対する批評や議論を呼ぶような内容は書きたくなかったのですが、なかなか困った状態ということもあるので記事にさせていただきました。批判、意見、アドバイスコメントを募集しております。

まずは、厚労省の新型コロナウイルス(COVID-19)水際対策関連サイトを読み込んで得た、帰国後の滞在場所についての情報を以下の図にまとめました。

入管法に基づく入国制限対象地域(厚労省リンク)

自己隔離の方法については、以下の二点を遵守することを帰国便登場時に申告する必要があるようです(情報ソースは4月11日に帰国便に登場した友人より)。違反した場合は検疫法による罰則を受ける場合があります。

・自宅、ホテルから出ないこと
・公共交通機関を使用しないこと


搭乗時に数枚の書類を渡され、サインを求められるそうです(以下に画像を掲載)。

また、参考までに、オーストラリア政府が発表している自己隔離方法の要点を以下に挙げます。(ソース: https://www.au.emb-japan.go.jp/files/100023143.pdf

公共交通機関利用時は、医療用マスクを着用すること、咳やくしゃみを覆うこと、他の人から 1.5m 以上の距離をとること。
緊急の場合を除き、自宅やホテルから離れてはならないこと、仕事やショッピングセンターなど公の場に行かないこと、来訪者を入れないこと。


豪州では食料品、医療品を購入することも制限されていますが、その場合は州の保健当局によるサポートが受けられます。日本ではこの様なサービスがなく、公共交通機関の使用が前提として禁止されているため、成田空港まで車で家族に迎えに来てもらえない方はが滞在できる場所・方法は、以下の三通りです。

・空港のレンタカーを利用して成田空港近郊のホテルまで直行
・成田空港内のホテルに滞在
・ホテルが手配する空港シャトルバスを利用してホテルに移動


空港シャトルバスはかなりグレーゾーンな気がしますが、厚労省公式サイトに載っている”不特定多数の方が利用する公共交通機関”には当てはまらないような気がします。ちょっと屁理屈じみてますが、ホテル側で個人を特定可能なためです。それを言えば、国内航空便も個人を追跡可能ですが、国内航空便とホテル利用者用バスでは利用者が大きく違うためでしょうか。

また、14日間の自己隔離中は原則として外出が禁止されているため、食料品も買いに行くことができません。Uber Eatsか出前を使うしかないのでしょうか。とりあえず現時点では、出前三昧になる以外の方法が思いつきません。

現在多くの職員が、新型コロナウイルス保有の可能性がある我々帰国者の対応をしていただいている状態です。是非、帰国者の皆さんはその貴重な人的リソースを無駄に奪わないよう、被害を拡大させないよう努めましょう。
正直なところ、帰国後滞在費やら食費やら雑費やらで少なくとも20万円近くは消費せざるを得ない状況ですが、もし被害を拡大させた場合の経済損害は、間違いなく一人あたり20万円では効かなくなるので、このタイミングで食い止めましょう。

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