コロナウイルスの影響による日本でマスクやトイレットペーパーの買い占めが話題となっていますが、メルボルン(おそらくオーストラリア全土)でも買い占めがトレンドとなっております。感染者が200人を超え、オーストラリア外務省はすべての入国者に14日の自己隔離を要求しています。


市内のスーパーに行っても、トイレットペーパー・マスクはもちろん、肉、魚、牛乳、パスタ乾麺、シリアル(コーンフレークなど)、米は軒並み売り切れています。起こっていることは日本と同じで、(見当外れの)品薄を予見した一部の消費者たちが一次的な買い占めを行い、次々となくなっていく商品に不安を覚えた多くの消費者が二次的な買い占めを行なったがために現在のスーパー内の品薄が発生しています。
このような状況になってしまうと、必要な人に必要な物資が適切な価格で行き渡らなくなるのが問題です。私も昨日肉を食べたくてスーパーに行って肉が無いのに絶望しました。完全に頭は焼肉を食べる気分になっていたので。
日本では問題になっているマスクの転売については、現在オーストラリアでは見かけません。
買い占めにより体力・行動力の面で不利な高齢者、障害者の存在が考えられることから、オーストラリア大手スーパー2社のコールスとウールワースは特別な営業時間を設け、高齢者・障害者のみを受け入れるための用意をしたようです。素晴らしい対策だと思います。
キャッシュフローが強そうなオーストラリアの大手企業は一定期間の出社停止命令を全社に出している所も多いです。
コロナウイルスはそのウイルス本体による一次被害も大きなものですが、経済や引き起こす社会的問題といった二次被害も大きなものとなりつつあります。このようなときこそ、きちんとした情報ソース(間違っても昼にやってる偏りまくりのワイドショーなどではありません)から状況を判断し、コミュニティの皆が不利益を被らないように考え、行動するときではないでしょうか。
私はいつも言っていますが、「考えない行動」は他人を不幸にします。
ちなみに、ゾンビや自然災害系のパニック映画で最初に利己的に振る舞った人間はだいたい死にます。