【台湾食い倒れ旅行 8日目 ついにレンタル!ロードバイク!】

1週間ほど台湾の友人の家にお邪魔させていただいていたのだが、台湾の友人が日本に帰るので、ここから13日目までは自分で宿を予約して台北に滞在することとしていた。

そして、ついに。ついにロードバイクをレンタルして遊ぶ時間が来たのだ!これ以上に嬉しいことはない!結局海外に遊びに来てもやりたいことはサドルの上で苦しみを感じることなのだ。はっきり言って、これ以上の楽しみはない。サドルの上で感じる恍惚は至上だ。

友人の家から出る際、8日間お世話になったバンと記念撮影をした。

デカくて、ただドライブをするには向かないのだが、いざ別れるとなると寂しい。友人にさよならを言うときのような気分だ。

友人に別れを告げ、今晩私が滞在するホステルに向かうことにした。

一人で街をうろつき始めると、いよいよ一人旅が始まったという実感が湧いてくる。もちろん、今までの8日間も間違いなく”旅行”のそれではあったが、台湾の友人の案内に付いていくという受動的な体験だったため、一人で調べて、動いて、体験する、能動的なそれはこの8日間で初めてだった。

そうだ。旅は能動的でないと。

台北メインステーション(台北で一番大きい主要駅)から徒歩約4,5分。私が目指すホステルはそこにあった。主要駅から5分しかないのに一泊あたりの価格が数百円であることから、旅のエキスパートこと私は既に見抜いていたのだが、超激安の汚ホステルであった。男だけの一人旅ならいざしらず、旅慣れしていない友人は絶対に連れてこれないであろうレベルである。

HOTEL NEOSOHO

シャワールームの清潔感で言えば、田舎の駅にあるトイレと同レベルだ。寝床は清潔に見えるが、広さはネットカフェに劣る広さだし、コンセントのソケットは何度も使い古されたためか、コンピュータのプラグを刺しておくと自重で落ちてきてしまう。

結論から言えば、まったくもってまともなホステルではないのだが、あまりの安さのために許せてしまう。お金をセーブするためには最良(最高とは言わない)の選択肢のひとつだが、滞在を楽しみたい場合は最悪の選択肢の一つだ。

ホステルに荷物を置き、念願のロードバイクを借りに行くことにした。予約等の詳細なことは別記事にまとめてあるので、そちらを読まれたし。

ホステルからダーダオチェンの自転車屋さん街までは約2,3キロ。徒歩にはやや面倒な距離だが、わざわざバスを調べて行くのも面倒なのでそのまま歩いた。

そして、ついに自転車屋さん(96自転車)に到着!

カウンターの奥に居た店長らしき人物に「バイクを借りたいんですけど。」と話しかけると、「やあ、タクヤさんですね!待ってましたよ!」とえらい陽気なアクセントで話しかけられた。予約と言っても、フェイスブックで数回連絡を交わしただけなのによく覚えていてくれた。ただバイクを借りに行くだけだったが、その偉い陽気な店長のおかげでこっちまで陽気になってしまう。

もっとも、バイクに乗れるという要素だけで私の心は既に舞い上がっていたのだが。

店長は別のお客さんのバイクを貸し出すために少し忙しそうだったので、数分店内で待っていると私のバイクらしきものがやってきた。

きれいな店内。なんでも手に入る。

うーーん。いいバイクじゃないか。

触って見た感じ、重量は7.3kgといったところだった。自転車に長く乗っていると手で持った感じで何となくの重量が分かるようになる。ただ、最初に案内されたバイクはチューブラータイヤを装着していた。これではパンクしたときに途方に暮れてしまう。

「クリンチャーのほうがいいんですけど、ありますか?」

と店員さんに伝えると、

「ああ、ありますけど、こっちのバイクのほうが絶対いいですよ。ブレーキングなら問題ありません。試してみますか?」

「いや、私が気にしているのはですね。パンクしたときにクリンチャーのほうが修理しやすいからなんですよ。あるなら、貸してもらえませんか?」

「もちろん、いいですよ。どうぞ。」

「ありがとうございます。」

そして私はバイクに触って重量を感じた。およそ、8.5kgくらいだっただろう。その数字は、多少面倒になる可能性があろうともチューブラーを選択するのに十分な重量だった。

「ごめんなさい。やっぱり、軽いほうがいいです。」

「でしょ?!やっぱりね!どうぞ!」

結局軽いバイクに勝るものはないのだ。ただ、ギアが50/34-12/30という軟弱仕様だったので困惑してしまった。平地で50キロ出しながら巡航したいときはどうすればよいのだ。

また、ハンドルセッティングに並々ならぬこだわりがあり、日本で普段乗っている愛車も社外のトップキャップを注文して可能な限りハンドルを低くセッティングしているのだが、店長によると安全のためハンドルのセッティングはいじってはいけないらしい。平地で空気抵抗を受けると危ないではないか…。スプリントをしたときに最大出力が出ずにアブナイではないか…

店長さんが「他の日本人のお客も来てるよ!」と言うので、そのお客さんとも話をしてみることにした。風除け要員は多いほうがいい。友達も多いほうがいい。

話しかける前に、見た目から大学生(もしくはそのくらいの年代)とそのお母さんであることは容易に判別できた。未だに大学生気分が抜けないので、大学生には親近感を感じる。

話してみると、東京から来た大学生とそのお母さんらしい。ビンゴ!どうやら親子で弾丸台湾旅行にきたらしい。そして、2日ほどの短い滞在時間の中でサイクリングで観光することを選んだようだ。素晴らしい。タピオカなんか飲んでいる場合じゃないぞ、諸君。

その日本人親子いわく、翌日ラファ主催でグループライドをするらしかった。参加しない手はない。みんなで自転車走るのは楽しいからね。ちっとも地元のライダーを千切りたいだとか、平地でガン引きしたいだとかは思ったりしていない。本当だ。

というか、台北に来てラファ台北を観光しに行くというその親子が心配になった。もっと国立博物館とか見なくていいのか…。いや、私も同じ選択をしているのだが…。

とにかく、グループライドの予定を取り付けてホステルに戻ることにした。

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