【台湾食い倒れ旅 6日目 一生忘れられない餃子と士林夜市】

士東市場

起きがけにコーヒーを飲むために、我々は「士東市場」というところに向かった。

建物の中に様々なお店が出店しているコンプレックスといったところか。食肉売り場や、スイーツ売り場、コーヒー売り場の隣に鶏の死骸売り場もある。

43 COFFEE

鶏の死骸を横目に、 我々はマーケット内にある「43 COFFEE」に向かった。

自転車ライクな店内が素晴らしい。しかも置かれているのは日本産クロモリバイクではないか。アンカーのネオコットではないか。日本のものは基本的にクールさや品格に劣る。日本の車は深い眠りと同じくらいの面白みしか無い。もちろん、日本発の自転車に置いてもそうだ。エンジニアリングは素晴らしい。非常に実用的だ。だが、人は実用的であるだけでは快楽を感じることはできない。実用的であるトヨタカローラに性的興奮を覚える人間は居ないだろう。だが、全く実用的でないランボルギーニにエクスタシーを感じる人間は多いはずだ。

このアンカーネオコットは日本が生み出した物体の中で最も美しい部類に入る。そんな物体をコーヒーショップに置くなんて、一言で言うと非常に気に入った。

コーヒーを飲んだ後、マーケット内2階にある豆花店に向かった。豆花(ドウファ)とは、豆腐に甘いシロップ(何由来の甘さなのかは知らない)や具をかけたスイーツだ。比較的罪悪感が少なく食べられるスイーツである。

タピオカ入りをお願いした。タピオカって何に入れても美味しいね。アイスとかにかけても絶対美味しいはず。

阿堂鍋貼店

珈琲屋の次は、友人が猛烈におすすめする餃子屋に向かった。友人曰く、「一生忘れられない餃子を食べさせてやるよ(イケメンボイス)。」。

お店の名前は。「亜堂」。ちなみに、台湾では焼き餃子のことを「餃子」ではなく、「鍋貼」というらしい。

さて、餃子が運ばれてきた。うまそう。餃子ってなんでも美味しそうに見える。

日本で食べられる餃子よりも皮が肉厚だ。餡もぎっしり詰まっているので、3,4個食べただけで結構お腹にたまる。でも止まらない。居酒屋で食べる焼き鳥状態だ。必要十分な量は超えていても、食欲に負けて食べてしまう。うまいんだもの。

忘れられない餃子になりました(赤面)。

微熱山丘

次はパイナップルケーキやさんに向かった。

ここ「微熱山丘」では、パイナップルケーキの試食を無料で行っている。「これだけ美味しけりゃお土産に買うだろ!」という自信満々のメッセージなのだが、大学時代の私の友人なら間違いなく試食だけ食べて出ていくであろう。国立大学に通っていて、尚且サイクリング部にいるヤツはだいたいそんな感じだ(偏見)。

実際味は非常に美味しかった。おみやげに買ったかどうかについては…ヒミツだ。

蒋介石記念堂

次に、メジャーな観光地の「蒋介石記念堂」に向かった。建物の大きさには眼を見張るものがる。

前情報なしで行ったので、「(議論を呼びそうな言葉ではあるが、政治的な深い意図はない。)台湾建国の父的な人なのかな~。」と思っていると、別にそうではなかったようだ。

詳しく話し始めるととてもではないが文字数が足りないので、詳細は省くが、台湾の人としてはどちらかというとヒール役である。ポル・ポト、やスターリン、ヒトラーに近い。彼らが子供の頃は「世界一卑劣な人間になるぞ!」と心に決めていたのだろう。両親に、「実家の靴屋は継がないの?」と尋ねられても、「いや、俺は何千何万人も罪のない人を殺すんだ!」と息巻いていたに違いない。

占いストリート

その後、我々は同行していた日本の友人の強い希望で占いストリートに行くことになった。台湾人の友人は苦笑いしていた。女性ってこういうの好きだよね…

なんでも、台北には占い屋さんが密集するエリアがあるようで、そのストリートの地下に行くと怪しいお店のような風貌で怪しい人たちがうごめいている。

私は聖占術やチャクラのようなものは信じていない(結局の所我々はタンパク質の塊で、生まれる感情はただの電気信号の結果にただならない。)ので、占いはパスした。数百円でできるならやっていたかもしれないが、そこそこの金額が必要なのである。もしあなたが未来を見通したいのなら、ニュートン氏かシュレディンガー氏に尋ねるとよいだろう。彼らはガールフレンドができるかどうかは教えてくれないが、この世界をより正しく理解しているはずだ。

阿草の店(かき氷屋さん)

その後、台湾人の友人(通称バーガーキング)の強い希望で台湾式のかき氷屋さんに向かった。一度我々が、「いや、食べたばっかりだしいいよ」と言って断ったのだが、「台湾のかき氷、食べませんか?美味しいですよ!」と激推ししてくるので想いを汲んで「いいね。行こう。」と言うと、心底嬉しそうな顔をしていた。そんなに食べたかったんだ。ごめんよ。。。

おっと、ここでまた台湾あるあるである。ラーメンどんぶりのようなサイズでかき氷が出てくる。異常事態。エマージェンシー。デフコン2だ。こんなサイズのかき氷を胃袋に収められるわけがない。こんな冷たいものをこんな大量に胃袋に入れてしまったら私は無事ではすまないだろう。

士林夜市

その後、我々は士林夜市に向かった。

これこれ、アジアのカオス感。食べ物しかないと勝手に勘違いしていたが、ナイキやアディダス、その他メジャーブランドのアパレルなども出店していた。香港のナイトマーケットで見た3000円のグッチの財布と違って、間違いなく本物だ。

肝心の食べ物は、中国語が読めないので何を売っているのかよくわからなかったが、内臓っぽいものやら肉まんっぽいものから、麺類まで割と台湾っぽいものなら何でもあった。ささっと台湾ビール瓶を購入し、ビールを煽りながら通りを歩く。日本でやると白い目で見られるが、旅行中はいいじゃない。

かねてから試してみたかった臭豆腐もナイトマーケットで試すことができた。

お店に近づくと間違いなくそこが臭豆腐屋であることが分かる。北海道にある有名なラーメン屋「山岡家」もその臭さで有名だが、そんなの比ではない。とんでもなく臭い。何を煮込んだらこんなに臭くなるのか問いただしたくなる臭さである。

しかしながら、実際に臭豆腐を口に運んでみると意外な美味しさがあることに気づく。いくつものスパイスとなんらかの内臓とダメになった豆腐で作られたとは思えないくらい美味しい。日本の居酒屋で臭豆腐を置いているお店があれば、間違いなく頼んでしまうだろう。台湾ビールにも非常にマッチする。

口が殺人的な匂いになってしまったところで6日目は終了だ。この日も満腹。

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