
台湾でロードバイク、それもミドルグレード以上カーボンフレームに105/アルテグラを搭載し、リムハイト50mm程度のチューブラーカーボンホイールを装着した戦闘力ガチガチのバイクを借りて台北近辺で数日間サイクリングを楽しんできたので、レンタルの仕方等について記事にまとめます。
バイクを予約する
台北市内にはいくつものバイクをレンタルしているショップがあり、おそらくその最大手がみなさんもご存知のGIANTだろう。調べたところ、1日1200元(4000円程)でまともなロードバイクを貸出しているようだ。ラインナップはもちろんGIANTで、CONTEND, DEFYのアルミシリーズ、運が良ければPROPEL, DEFY, TCRのADVANCED 105組あたりまで借りられるようだ。どのバイクを借りても価格は据え置きで1200元。アルミだったらちょっと高いかな…。普段からGIANTのバイクに乗っていて、テイストが同じバイクに乗りたいならアリかもしれないがちょっとお得感が薄い。
調べてみると、ダーダオチェンにある96自転車という自転車屋さんでは、1日800元(3000円程)でバイクを貸出しているらしい。ウェブサイトはなく、フェイスブックのページのみである。
予約方法:
こちらはちょっと拍子抜けしてしまうくらいに簡単だ。GIANTやその他の大手自転車屋さんではクレカの情報を送ったり、個人情報をやり取りしたりと面倒なそうなのだが、こちらの96自転車さんでは以下の流れで済む。ちなみに、私の場合は予約は2週間ほど前にしたのだが、運が悪くなければ2,3日前の予約でも問題ない。もちろん、バイクさえあれば予約なしでも大丈夫だ。
フェイスブックで自転車を借りたい旨を連絡する。店舗には中国語(多数)、英語(数人)、日本語(数人)ができるスタッフがいるそうなので、以上の3つの言語でメッセージを送れば大丈夫だ。基本的には1日を待たずして返信が来る。この際に送るべき情報は、
・自転車を借りたい旨
・身長
・日にち
以上である。えっ、こんな適当な感じでいいの?以上の情報を送ると、英語で「わかりました。それでは待っていますね!」という旨のメッセージが返ってくる。
クレカの情報も何も要らない。予約終わり。
ただ、借りられるのはバイクのみで、ライト、ヘルメット、ペダル、パンク修理キット等は無いので注意しておこう。必要ならば持参するしか無い。
台北市内でレンタルをしにいく
96自転車があるのはダーダオチェンという老街であり、台北主要駅の台北メインステーションからはやや離れている。といっても、徒歩で十分回れる距離である。駅からお店に行くまでは幸運なことに観光地も同時に見られるので悪くないだろう。
自転車を借りに行くにあたっては、必要なものは以下のとおりである。
・身分証明書(国際免許、パスポート、日本語免許?)
・ヘルメット(帰り道で乗るなら)
・ペダル(交換して貰う場合)
貸出中は身分証明書のコピーをお店で控えているようだ。


お店に到着すると、陽気な店長?が出迎えてくれる。基本的に英語ができるスタッフは常にいるようだが、日本語ができるスタッフはいない場合があるので注意が必要だ。でも、店長曰く「お店の近くのお茶屋さんで大阪人が働いてるから、困ったら彼を呼ぶよ!」とのこと。コミュニケーションに困ることはなさそうだ。

予約しているなら予約している旨、していなければ自転車を借りたい旨を伝えるとこれまた拍子抜けするくらい簡単に自転車を貸してくれる。もちろん、借りる際はサドル高を調節してくれる。私の場合は、自分でメンテナンスしたいタイプなので「工具貸して!」と伝えると快く貸してくれた。ただ、ハンドルのポジションをレーシングポジションのようにきつく下げることは安全のためにNGだそうだ。空気抵抗が大きければ、高速巡航しているときにより多くのパワーが必要になり危ないじゃないか…

バイクの調整が終わると、陽店長が「じゃ、返却日にまたね!」と送り出してくれる。支払いも後でいいのかよ。ユルイなおい。

ちなみに、ビブを持ってきていなかったのでショップで買った。安くはない。普通の自転車屋さんで買うのと同じくらいだ。アパレルもグッズ類も充実しているので、こちらで買うという選択肢もある。
借りられるバイク
私が借りたバイクは、

バッタリン
コンポーネント105、ホイールATTAQUE 40mm
総重量(体感)7.3 kgといった具合のバイクだった。十分軽いし、地元のライダーたちと鎬を削るには十分なレベルのバイクだ。頼めばリムハイト60mmのホイールも選べたようだ。

メーカー名のバッタリンだが、調べてもモデル名等が結局わからなかった。いいバイクであることは確かなのだが・・・
ただ、チェーンリングが50-34の平地でバイバイ仕様だった。リアは・・・30くらいだろうか。台湾南部の山岳にチャレンジするならいざしらず、台北付近では踏み切ってしまいそうなギアだ。
私が借りたタイミングで他のライダーもバイクを借りていたのだが、だいたいのバイクが総重量7.5kg程度、105 or アルテグラ装備のがっつり戦えるバイク達だった。チューブラーorクリンチャーも選択可能。結構到れりつくせりの印象である。これが1日3000円?
宿に自転車を置く
台北市内のホテル/ホステルは自転車乗りに優しいらしく、だいたいのホテルで自転車を置かせてくれるそうだ。別の日に台湾で会った自転車乗りに訊いてみると、「自転車を中に置かせてくれないホテルは珍しい。」と言っていたのでまず安心しても良さそうだ。

私が泊まっていた激安ホステルでも、共用スペースに自転車を置かせてくれた。
ホステルで寝て夜が明けたら、後はサイクリング!