プロのようにコーナリングする方法(HOW TO CORNER LIKE A PRO)【Global Cycling Network(GCN)和訳】

プロのようにコーナリングする方法(HOW TO CORNER LIKE A PRO)【Global Cycling Network(GCN)和訳】

2019年4月6日 0 投稿者: Takuya M

本記事はGlobal Cycling Network(GCN)がYoutubeに投稿している動画、プロのようにコーナリングする方法(HOW TO CORNER LIKE A PRO)の内容を翻訳したものです。

ハイスピードでロードバイクに乗るのは気分が良いですよね。でも、ハイスピードでコーナーを通過するのはどうでしょうか。
ここではコーナリングの正しいテクニックを紹介します。

まず、コーナーに突入するときは正確にスピードを調整する必要があります。
そして、そのために重要な要素は、
・コーナーのきつさ
・道路の広さ
・路面の状態
です。


一見情報が多すぎるように思えるかもしれませんが、これらは全てそれぞれ関係しており、道路を見れば一目で必要な情報が分かるはずです。


目の前を観察することはコーナリングにおいては非常に重要です。
スピードに応じて、25〜50メートル先を見ましょう。


そして、最初にすべきことは、「コーナーの出口が見えるかどうか?」を確認すること。コーナーの出口を見ればコーナーがどれくらいきついのかが分かるためです。


もしコーナーの出口が見えなければ?
大丈夫。コーナーの出口を確認するための情報は沢山あります。
・木
・街灯
・標識
など。


コーナーがどのくらいきついかを知ると、どのくらいのスピードでコーナーに突入したらいいのかが分かります。

次に、道が広ければコーナリングで選べるラインの選択肢が増えます。そうすると、効果的にコーナーを曲がることができ、コーナーのRがきつくないラインを選べばより速くコーナーを通過できます。

※コメント: コーナーのRとは、コーナーを円に見立てた場合の半径のことです。このR値が小さければ小さいほどきつい(シャープな)コーナー、大きければ大きいほどゆるいコーナーです。コーナーで最速を攻める場合はアウトーインーアウトが基本です(もちろん交通状況によりますが)。

そして最後は路面状況について。

もし、ウェットだったり、割れてたり、アスファルトが粗かったりしたら、グリップが減るためスピードを調整しなくてはなりません。

※コメント: 日本の道路は基本的に綺麗ですが、ヨーロッパの道と比べてグレーチングやマンホールがあるので注意しましょう。金属でできたマンホールやグレーチングは摩擦抵抗がアスファルトよりも小さいので、より慎重にスピードコントロールをする必要があります。

さて、これでどれくらいのスピードでコーナーに突入できるかは完璧です。次はコーナリング中のテクニックについて解説しましょう。

重心は低く、ハンドルのドロップ部分を持ち、肘は曲げましょう。

こうすると、重心が下がり、コーナーをよりタイトに、素早く通過できます。それだけでなく、ドロップ部分を持つと重心がフロント寄りになり、フロントホイールのグリップも増します。

※コメント: 英語圏のサイクリストの間ではSaganing(サガニング。サガンのダウンヒルポジションより)と呼ばれるあのポジションですが、ハンドルの安定性を失う代わりに前荷重になるので比較的理にかなったポジションなんですよね。ただ、公道でやるのは危険なので気をつけて。

コーナーの外側のペダルは、6時の方向に下げて置きましょう。そしてサドルに座ったまま外側のペダルに体重をかけます。

※コメント: 外側のペダルを下げることには、もう一つ意味があります。内側のペダルを下げるよりも、外側のペダルを下げていた方が路面と内ペダルのクリアランスが広がり、ペダルが道路に当たらないためです。フランスのプロロードレーサー、ティボ・ピノーがこの基本を忘れて落車してくれたシーンがあります。みてください。このティボ・ピノー選手、現地ではその言動からキャプテン・ネガティヴと呼ばれてたりなかなか面白い選手です。

バイクをコーナー出口の方向に傾けます。もしもっとスピードを出したければ、バイクを身体よりも倒してみましょう。

コーナーを最速で駆け抜けるときは、コーナーの頂点のすぐそばを通り抜けます。もしタイトにコーナリングするために十分なラインが描けるならば、必ずしも道路の幅全体を使う必要はありません。

常にコーナーの内側を沿うようにして通り抜けて最短のラインを描くようにします。

※コメント: 左カーブならまだしも、右カーブで車道に大きくはみ出すのは自殺行為です。安楽死を希望しているなら別ですが、コーナーを安全に、早く駆け抜けたいだけなら右カーブは控えめに。

そして、コーナーの出口では進みたい方向を見ましょう。

これはとても重要です。よく、コーナーでパニックに陥り、失敗した場合の出口を見てしまったがためにタイトでないラインでコーナーを通過してしまう人がいます。

もしコーナーがシャープで大幅に減速しなければならない場合は、コーナーに進入する前にギアを変えておく価値があります。コーナーの出口では加速しなければなりませんからね。


53 – 11のギアでは加速するのに重すぎるので、コーナーに進入する最後の瞬間は、適切なギアを選ぶことに費やしましょう。

コーナー中は可能な限りブレーキを握らないようにしましょう。

コーナリング中のタイヤはトラクションを維持するために沢山の外力を受けています。ブレーキによってさらに外力を加えると、トラクションを失うことになります。コーナリング中の落車の多くはこれによって引き起こされます。したがって、コーナー進入時にスピードをコントロールしておくことは非常に重要です。

コーナリング中にリラックスした状態でいることも非常に重要なポイントです。

テレビでナーバスになった選手を見たことがあれば、ナーバスな選手がいかに腕が突っ張っていて、滑らかさを失っているかが分かると思います。

もしコーナースピードが怖ければ、少しだけスピードを落としてみて自信を取り戻しましょう。そして徐々にスピードを上げて、慣れていきましょう。


さて、コーナーの進入とテクニックについて忘れないように覚えておいてください。ブレーキせず、コーナーを最速で駆け抜けましょう。他のライダーはあなたを追うことが困難になるはずです。

※コメント:2015年の世界選手権でサガンがラスト数キロで抜け出して逃げ切った動画を見てください。サガンが抜け出してから数人の選手が追っていますが、コーナーを通過するたびにサガンが後続を数十メートル引き離しているように見えます。プロトン内で1番のダウンヒラーの実力はとんでもないですね。速度が70以上になる下りでは、たとえ1秒のロスであっても20mは引き離されてしまうため致命的になります。一度20m離れてしまうと、スリップストリームの恩恵を受けられません。