前日分はこちらから
【オーストラリアハーフラウンド 24, 25日目 早起き失敗、さらば友よ】
本日はシドニーからキャンベラに向けて出発する日だ。ホステルをチェックアウトし、シドニーセントラル駅へ向かう。キャンベラまでは”たったの”4時間ほどで到着するので、今日の行程はイージーだ。10時間を超えるとお尻が壊れそうになるが、もう4時間程度で弱音を吐くお尻ではない。それは鍛えられた鉄のごとく強い。

キャンベラはオーストラリアの首都だが、人口が100万にも満たない比較的小さな都市だ。シドニーとメルボルンのどちらを首都にするか議論になった際、折衷案として計画された都市らしい。これはとても馬鹿馬鹿しい案に聞こえる。オリンピックの開催地を東京とマドリードで迷って、カザフスタンの砂漠でオリンピックを開催するというようなものだ。
4時間のバス移動を終え、キャンベラのメインストリートに降り立った。さて、セブンイレブンでも探してコーヒーでも買おうかと思ったが、グーグルマップで検索してもセブンイレブンが無い…
オーストラリアで大都市かどうかを見分ける方法を教えよう。それは、セブンイレブンがあるかどうかが判断基準だ。ブリスベン、シドニー、メルボルン、パースにはセブンイレブンがある。ケアンズ、キャンベラ、アデレードにはセブンイレブンが無い。そういうことだ。セブンイレブンのない街では基本的に人間より牛の方が多い。そうなると、セブンイレブンを作るよりも牧草地にした方が収益を見込めるのでセブンイレブンができない。人が牛の数を上回ると、朝にコーヒーやマフィンを買い込む人が増えるのでセブンイレブンを建てても収益が見込める。牛はコーヒーもマフィンも食べないので田舎にセブンイレブンはない。
キャンベラに着いたのが暗くなる前あたりで、短いとはいえバス移動で疲れていたのですぐさまホステルに向かった。無論、オーストラリアでは夕方の5時を超えて労働している共産主義者はいないので、遊ぶところもない。ところで、ホステルに向かう道中でホンダを見つけた。

そう、ホンダだ。何があったんだ。これが三菱でもトヨタでもないところがいい。ホンダは老人のための車を作る会社である。キャンベラの実情をこのエンブレムが語っている。ここには、老人がアノラックの次に好きなホンダ・ジャズや、竹馬を履いたホンダ・ジャズことヴェゼルがたくさんいるということだ。
本日泊まったホステル(ディクソン セントラル。booking.comのリンクはこちら)は、少し高めなものの、キッチンの設備が充実していて好感が持てた。某番組の名言には反するが、旅で最優先すべき事項はメシだ。美味しいメシで幸福感を味わえれば多少不潔なベッドでも我慢できる。清潔なベッドで寝られたとしても、ゲロを煮詰めたようなメシしか食べられなければその日は最悪だったと思うだろう。
明日はきちんとキャンベラ観光をします。乞うご期待!