【オーストラリアハーフラウンド 20日 友がシドニーに到着】

前日分はこちらから
【オーストラリアハーフラウンド 19日目 シドニー・マイナー観光】

今日は友人がシドニーまで来てくれる日だ。私はサンタを待つクリスマスの8歳児のようなワクワクを胸に抱えて友人が来るのを楽しみにしていた。海外旅行も殆ど初めてだし、海外で友達と遊ぶなんてことも初めてだったためだ。なんでも「初めて」は楽しい。

事の発端は私の強引さにある。オーストラリアに来る前、飲み会の席で「南半球でビール飲みたくね?」と話した結果、あまりにもフットワークの軽い男が釣れてしまったのだ。まさか来てくれると本当に思ってはいなかった。ここで1つ疑問が浮かんでくる。どこまでなら来てくれるのだろう。急にアフリカに呼んだりしたら来てくれるだろうか。

彼とは、朝の10時ごろにシドニーセントラル駅の前のカフェで待ち合わせることにした。最初は空港まで迎えに行こうかと思ったが、彼にちょっとしたクエストを与えようと思ったのだ。ソシオパスなので、人があたふたしている姿を見るのは面白いし、ちょっとしたチャレンジ感があって、駅までちょっとした冒険をすることは彼にとっても面白いはずだ。

私は早めにカフェに到着して、偉そうな格好をして彼を待ち伏せしようと思ったのだが、待ち合わせ場所のカフェに到着するまでこちらの方が迷ってしまい、早めに到着するはずがほぼ同時に到着するという微妙な状況にしてしまった。ともかく、無事に遅れることもなく合流できたので本物のシドニー観光始め!

ウーパールーパーの名前で有名なメキシコサラマンダー。デカくてかわいいとは言えない感じだった。
トテトテあるくペンギン。かわいい。

はじめはシーライフシドニーから。シドニー市内にある水族館であり、駅からも歩いてアクセスが可能だ。水族館の真横に動物園と蝋人形館も併設されており1施設のみだとまあまあ高めの価格設定だが、2施設以上回るとかなりおトクにチケットが買えるようになっている。商売上手だ。規模的には大阪の海遊館に匹敵するくらいの規模の大きい水族館だった。

ルートに沿って見ていけば様々な南国の海棲生物を見ることができる。突然、友人はサメとエイの見分け方について教えてくれた。サメ博士だ。

ルートの途中に、水族館にありがちならふれあいコーナーがあり、ヒトデに触ることができた。私は、不注意なことに注意書きを見ずにヒトデをひっくり返してしまい、係員にちょっと怒られてしまった。ごめんなさい。実は、ヒトデがひっくり返されて元の状態にゆっくり戻る経過を見るのが大好きなので、このような行動をしてしまった。変な趣味だとよくいわれるが、やってみてほしい。揺れる火や押し寄せるさざ波を見るのと同じくらいリラックスできるはずだ。

うんまぁぁぁい!!!!!!

次に、2人ともかなりお腹がぺこぺこになったのでシドニーフィッシュマーケットに向かった。空腹は喧嘩のもとになりうる。フィッシュマーケットないの食べ物はやや高めの観光者向けの価格設定だが、満足感もかなり高めだ。ロブスター、オイスター、イカ、あとは多量のチップスの2人前セットが75ドル(6000円程)だった。昼食としてはかなり高めだが、日本の居酒屋でコースメニューを頼んでも3000円くらいはするだろう。その分超美味しかった。目当てはロブスターだったが、意外なことにイカフライがかなり美味しく、終盤はイカフライを取り合うことになった。オーストラリアのイカはウマイ。もちろんビールも忘れていない。この量の揚げ物をビールなしで食べるのは脂質に対する冒涜だ。バットマンに対するロビン、シャーロック・ホームズに対するワトソン、揚げ物に対するビールだ。ビールを1缶飲んだだけで友人は顔が真っ赤になってた。大丈夫か。今日の夜はパブで飲むんじゃないのか。

油とアルコールで喉を潤し、次は蝋人形館に向かった。2人ともはじめはそれほど期待していなかったのだが、有名人とツーショットを撮れるというのが予想以上に面白く、熱中して写真を撮りまくってしまった。選りすぐりの写真群を見てほしい。

蝋人形館でミーハー的な楽しみを存分に味わったあとは、知的な自分を演じるために博物館に向かった。オーストラリア海軍の機関砲やその他兵装が展示されていて、私の中に棲む8歳児の心をこれでもかと刺激してきた。男の子は爆発やスピードのようなものが好きだ。しかしながら、友人の方を見遣るとかなり疲弊しているように見えた。日本を出てから丸1日以上は経過しているし、ホテルで寝たわけでもないので当たり前だ。可哀想だが、シドニーでの時間は有限なので観光地を引きずり回すことにした。彼の体は限界かもしれないが、心は遊びたがってるに違いない。

対空砲。男の子はこういうのが大好きだ。

次はついにシドニーオペラハウスにやってきた。オペラハウスの目の前にあるレストラン群はやはりありえないくらい高い。お腹いっぱいになるまで食べるとおそらく1食で6000円は失ってしまいそうな感じだ。私はハンバーガーと安いフィッシュ&チップスで良いのだ。

ホモランドセルと友人とオペラハウス。

オペラハウスをみた後、ようやく彼をホステルにチェックインさせた。チェックイン後すぐにパブに向かう予定だったが、彼はあまりに疲れていたようで、部屋(別の日のチェックインだったので、部屋も別になっていた)に入ったきり眠ってしまって連絡がつかなくなってしまった。そりゃ、日本から遠路はるばる来てそこらじゅうを私に引きずり回されれば疲れるよな…

マークがなにやらアメリカっぽいが、スコットランド産だ。

夜はパブナイトだ。彼が目を冷ましたのちに、パブに向かった、前日ぶらぶら歩いていると、ホステルの近くに安いブリティッシュパブを見つけたので、そこで夜を過ごそうと友人に提案した。なんと、スコットランド発のテネンツビールも置いてある。このテネンツビール、ウイスキー樽でフィニッシュさせた変わり種のビールで、他では味わえない独特の香ばしさがあって非常に美味しい。イングランド北部のビールで味付けされたフィッシュ&チップスと合わせれば最高だ。

ここから先は、分別のある紳士諸君だけに読み進めてもらいたい。私と交友のある女性諸君は是非ブラウザの右側にある×ボタンを押し給え。特に、好意を寄せている女性には見てもらいたくない。やめてくれ。あなたの行動が私を傷つけるかもしれない。幻滅しないで欲しい。

それでは、私と、私の友人が経験したナイトライフについて記そう。

そのブリティッシュパブでは、日替わりで何かしらの催しをしていた。ある曜日はパブらしくクイズ大会、またある曜日は音楽生演奏、またある曜日は、、、 催しが書かれたボードには「トップレス」と書かれていた。トップレス、、、
どういうことなのだろう。何かの暗号なのだろうか。英語が得意ではないので、皆目見当がつかない。

偶然にも、そのトップレスの日は友人がシドニーに着く日、つまり今日だったので、その真実を確かめに我々はそのパブに向かった。もちろん、日本では全く流通していないテネンツビールも飲みたかったし、ホステルから最も近いパブがそこだったので向かっただけである。我々は紳士なので、如何わしい気持ちを持ってそこに向かったわけではない。ただ安いビールを飲もうとしただけだ。あと、皆目見当がつかない「トップレス」という言葉の真意を確かめるための少しの知的好奇心によって突き動かされていただけだ。

パブでビールを飲みながらしばらく待つと、文字通りトップレスのウエイトレスがピザやビールを運んでくれた。我々はただパブでビールを飲もうとしただけだったので、非常に驚いてしまった。なんてこった!

そして、パブ内を見渡すと、楽しそうに仲間内で飲んでいる人が多いが、ちょこちょこ1人で来てじっと双丘を眺めている男もいた。もっと他にすることはないのか。我々には理解できない趣味だ。紳士なので。

翌日はドライブをする予定だったので、ビールはほどほどに控えて床についた。友人もかなり疲れたようだったし、そのような時は寝るに限る。

おすすめ記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です