
【凡人にもできる ディジタルノマドのススメ】
今回は皆さんが大好きなお金の話です。私のブログでは珍しく文体も敬体となっております。ひと月でウン万稼いだ!FXで巨万の富を築いた!といった内容の記事ではないので、一発当てたい方は本記事を読むよりはスーパーの横の宝くじ売り場に行った方が建設的だと思います。

日本ではまだまだ馴染みのない言葉かもしれませんが、オーストラリアを旅した時にこのような生き方をしている人に多く出会い、
「こんな生き方もアリだなあ」
と感じました。本記事では、ディジタルノマドのデの字も知らない方にも読みやすいよう、初歩的な所から説明します。

「ディジタルノマド」とは
プログラミング等のITスキルやライティングスキルを駆使し、その他物理的にロケーションフリーなウェブ上で可能なタスクをこなして収入を入手し、特定の住居に留まらずに生活をしている人々のことを指します。英語で遊牧民を指す「Nomad」との造語であり、近しい表現として、ノマドワーカーや、単にノマドと呼んだりします。
年配の方にも分かりやすく言えば、「パソコン上で完結するアルバイトで生計を立てながら旅行している人」といえばしっくりくるでしょうか。
会社を退職して、再就職するまでに一度世界を見て回りたいといった方にはなかなか魅力的な提案となっております(筆者もそれでした)。
デジタルノマドの魅力とは
場所を選ばず、インターネットに接続可能な環境があれば旅をしながら一定の収入を得ることができる。この1文に尽きます。特定の場所や時間に縛られることなく働くことは、ストレスと無縁の生活を送ることに大きく寄与します。
本記事のターゲットとしては、
・フレキシブルな労働時間で収入が欲しい学生、主婦、その他可処分時間のある方
・長期間(3ヶ月〜)の旅に出ようと思っている方
・もっとも重要なポイントですが、特別なスキルを持たない方
をターゲットとしています。かなり多くの方が当てはまるのではないでしょうか。我々のような、特別なスキルを持たない人間がいかにしてデジタルノマドとしてやっていくかについて、本記事にて言及していきたいと思います。「凡人にもできる」というのが本記事の重要な点です。
言葉の定義が曖昧で混乱させてしまうと行けないので、「特別なスキルを持たない凡人」について、少し明確に記しておきます。ここでいう特別なスキルとは、
・プログラム言語
・母国語以外の言語
・Webデザイン等のクリエイティブな各種スキル
・その他飯のタネになりそうな何かスゴイ事
のことを指しています。ただ一点、パソコン1つで色々な手続きややり取りを行う必要があるため、パソコンを使うことに対する拒否反応がある方は向いていません。
どうやって収入を得ていくか
本記事では、準備を全くしていない状態からそこそこの収入を得るまでの期間が短い例を主に紹介します。ブログのアフィリエイト等でも収入を得ることはできますが、まともな収益として回していくまでには時間がかかります。それでは、具体例について以下の通り示します。
◆クラウドソーシングサイト
単発の業務を選択する形で契約し、単発で報酬を入手していく形で収入を得る。内容としてはコードライティング、ライティング(記事作成)、翻訳、デザイン作成、イラスト作成等が多いイメージ。やはり、スキルが必要なコードライティング、翻訳の方が単価は高いが、誰でも出来そうなライティング(記事作成)でも時給換算1000円程で契約可能。筆者が登録して情報収集、応募したサイトは、
1. クラウドワークス
業界国内最大手のクライドソーシングサイト。ヒットする件数としては最大。比較的イージーな内容のものもあるが、登録者も多く経歴の浅いうちはまともな条件で仕事を探せない場合も。しかしながら、真っ先に登録すべきと言っても過言ではないサイト。登録無料。
2. ランサーズ
形態的にはクラウドワークスと同じようなスタイル。イメージ的に、未経験でも可能なライター系の仕事が転がっているイメージ。ただ、どこも同じで経験が浅いうちは条件がかなり悪い。こちらも登録無料。
3. WANTEDLY
上記2サイトが単発系の業務を公開しているのに対して、こちらは比較的中長期的な契約がメインのサイト。件数としては上記2サイトよりも圧倒的に少ないが、中長期的に安定してリモートワークをしたい場合は候補に挙がる。
ライター
クラウドソーシングサイトを通さず、クライアントと直接やり取りをして報酬を頂く形。グーグルで、「◯◯ ライター 募集 リモート」といったワードで検索するとそれらしきものが引っかかるはず。また、SNS等で知人からクチコミで情報を入手するのも悪くない手段。良いネタは転がってこない。自分から探しに行くしかない。
ちょっと気を付けたいこと
たまにいらっしゃるんですが、FXについて教えてください!と私に聞いてきたり、情報商材や違法なマルチ商法に引っかかってる人がいるという情報を風の噂に聞いたりします。そんな甘い話があるわけないでしょう…
外貨取引(FX)についてネットで調べて1時間で理解できない方は、そもそも取引に向いていません。時給1000円ソコソコのバイトをしていた方がリスクも気苦労もありません。情報収取能力の低い方がポジションを持って容易にプラス収支を弾き出せる市場ではないことを理解しましょう。
ネズミ講商法や情報商材については、まずは疑ってかかりましょう。そもそもネズミ講商法は違法ですし、情報商材についてはうそっぱちであることを見抜くことが難しいためです。私なら、そんなオイシイ話があれば近しい友人にしか話しませんがね。
実際に得られる金額について
面白みのない結論ですが、請け負う案件の件数と案件の単価に依ります。
私の場合は、ライティング数件で、去年の10月は56,350円を稼いでいます(11〜12月は何もしていなかったので10月のものを載せています)。作業していた時間が、約24時間だったので、個人で計算した時給は、2,340円/時でした(テレビを見ながらぼーっと作業していた時間もあるので、計算は微妙かも)。常に時給を意識して作業に取り組むと比較的収益を出しやすいのではないかと思います。作業単価が高くとも、時給が微妙な作業ならば低単価・高時給の作業を複数こなした方が効率的な場合があります。
詳細について述べると、翻訳とブログのアフィリエイトも収益としては数字上存在しますが、どちらも毛ほどの額しかないので、ほぼゼロに近似できます。ブログのアフィリエイト収益は、まだサーバレンタル代すら賄えていない状況です笑
本記事では、くどいようですが、スキルを持たない凡人のデジタルノマド生活について説明していす。我々のようなスキルを持たない凡人にとって立ちはだかる1つの壁が、時給2000円の壁紙だと考えています。私が請け負っているライティングの業務では、翻訳作業が必要な案件では作成単価が3000を超えたりと、スキルが必要のない作業と比較してかなり高い報酬を頂けるケースが非常に多いです。やはりプログラム言語や他ヶ国語を習得して、報酬に繋げるのが今後のことを考えてもベストのような気がします。せっかくのノマドライフで時間があるはずなので、この機会に何か新しいものを身に付ける機会としては打って付けだと思います。
ノマドワークスタイルに適した地域
私が定期的に購読しているGIGAZINEさんの記事にて分かりやすく纏められた記事があ
るのでそちらを紹介いたします。
上記の収入額(5万程度)があれば、物価の安いアジア圏や東欧圏ではまるまるその収入だけで生活することも可能です。しかしながら、物価の高いヨーロッパや北アメリカ、オーストラリア等でも、あたりまえですが収入のない状態で旅を続けるよりは、このようにリモートワークで一定の収入を得ながら移動した方が現地での羽振りも良くなります。参考にどうぞ。
【ノマド生活に向いている都市がどこなのかわかる「Nomad list」】
何か耳寄りな情報を見つければブログなりSNSなりで拡散していく予定です。また、上記の記事についての質問も常時受け付けております。ご質問には、当ブログのコメント機能、ツイッター・インスタグラムのメッセンジャー等をご利用ください。貴方の個人情報を外部に漏らさぬよう、回答いたします。
はじめまして!
たまたまinstagram経由でこちらに流れ着きました笑Kennです
いま、ミネソタで大学生をやっていて、こっちのキャンパスでは、卒業後もノマドで生計を立てるという友人が多くいます。
私は大学生の身分なので、いずれはファミリーのいる青山に帰りたいです。日本の企業に就職するか、友人と起業するか、Takuyaさんのようにノマドに挑戦するか、悩んでいます。
一つ、心配なのが、日本では年金のように、普通に生活する以外のお金がたくさんかかると、ダディから警告されています。
もちろん、就職して、雇われの身になれば会社が助けてくれると聞いており、安定した生活が遅れると聞いています。
でも、日本の会社では、非効率な体制で、聞いている限りだと、ミネソタの感覚からすれば石器時代かと思ってしまいます。
本当に自分に合ってるのは自分の運命は自分で決める行き方。
でも、不安でいっぱい。
Takuyaさんはノマドをやっていて、そういう不安や、課題とどんなふうに向き合って、どんなふうに、打ち克っているのでしょうか?教えてください。
Kennさん。コメントありがとうございます。
進路を悩まれているようですが、kennさんが示された3つの選択肢にはどれもメリットとデメリットが存在します。企業で働くのは安定しており、収入も一般的には良い、しかしながら、時間的束縛があり毎日がルーチン化してしまうというデメリットも孕んでいます。体制も古代的で、嫌な気分になる時がたっくさんありました(技術職として働いていたのに)。ノマド(私の記事で示したような凡人ノマド)では、自由は得られるものの金銭的や社会保障費の面ではやはり普通の企業で働く方が圧倒的に優れています。ご指摘の通り、会社に属せず放浪している時に一番お金が減るのは日本の年金と税金です。
Kennさんの質問の意図としては、私がどのようにしてノマドライフ中の不安や課題と向き合っているかについてお聞きしたいようですが、残念ながら、私の場合はこれからずっとノマドでやって行くという考えはなく、退職と転職の狭間のモラトリアムに世界を見て回りたいというのが軸にあり、その間はノマドとしてやっていくのが妥当だろうと考えているためです。したがって、ノマドとして生きていくための信念もなければ、ずっとノマドとしてやっていくことへの不安もありません。そして、恐らく数年後にはやはり日本の普通の企業で働いていると思います(転職活動はまだしていませんが笑)。「ノマドライフを終えたら、まあ適当に就職するかな」といった気分で、不安には目を瞑っています。打ち勝っているというよりは、直視せず向き合っていないだけです。課題については、今やGoogleで調べればいろいろなことの解決策がヒットする時代ですから、困った時はとにかく調べています笑
少し話が当初の意図から逸脱している気もしますが、企業、起業、ノマドと一本で絞っていかなくとも、とりあえず「やってみたいこと」に飛び込んで見るのが個人的には1番だと思っております。そう考えると、普通の企業に入るのはまともな経歴さえあればいつでも出来るので、パートタイムノマドとして放浪してみるのも悪くないと思います。