【オーストラリアハーフラウンド03日目 スカイダイブケアンズ】

【オーストラリアハーフラウンド03日目 スカイダイブケアンズ】

2019年1月14日 0 投稿者: Takuya M

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【オーストラリアハーフラウンド 2日目 灼熱61℃!ケアンズ】

さて、ついにこの日がやってきた!浮足立つのも許して欲しい。なぜなら、この日は待ちに待ったスカイダイビングなのだから!

スカイダイブと聞けば、好みが極端に二分されるアクティビティだ。オーストラリアに来る前に友達数人に「オーストラリアでスカイダイブしてくる!」と言ってきたのだが、彼らの反応と言えば、精神異常者を憐れむような眼でこちらを見てくるか、クリスマス当日の子供のような眼で凄いね!と言って来るかのどちらかしかなかった。私はスピード狂なので、生身の体と小さなバックパックのみで終端速度200km/hまで達するスカイダイブは昔からの夢だった。さて、それでは準備や当日の動きについて書こう。

◆準備編

スカイダイブの予約は日本のツアー会社を通して行った。今回利用したのは、日本語対応可能のツアー催行会社の”ホットホリデー”さん。この、ホットホリデーさんを通して、現地のスカイダイブを催行している会社に予約をする形だ。一応、直接ウェブサイトでも予約できるようだが、一度利用すると次回以降安くなるクーポンや、そもそもの価格がホットホリデーさんを通した方が安かったため、こちらで予約した。

予約方法は非常に簡単。個人情報を入力し、当日ピックアップしてもらうために宿泊しているホステルorホテル名を入力(もちろん英語で)し、クレカで支払いをするだけだ。

ホットホリデーHP

https://www.hotholiday.jp

低い標高からジャンプする方が安かったので、156ドル(日本円にして約1万2千円)で予約可能だった5,000 ft ( ≒ 1.6 km)を予約した(当日、追加料金なしで15,000 ftのフライトに乗せてもらえることになったのだが…)。予約をしたのが確かジャンプ当日から5日ほど前で、よっぽど混んでいる時期でなければ予約は可能という印象だった。

予約後はホットホリデーさんを通して日本語でメールが送られてくる。もちろん英文もついてくる。中学英語とgoogle翻訳さえ使えれば読める程度の簡単な文章なので安心だ。しかしながら、ネットで予約をしたら終わりではない。ウェブの予約フォームでは午前7時の申し込みとしていたが、当日のコンディションや予約人数の影響で10数分ほど予定を変更する場合があるそうなので、2日前~前日に予約確認を電話で行わなければいけない。英語が話せない人にとっては恐怖の電話だ。電話をするのはケアンズ現地の催行会社なので英語オンリー(中国語、スペイン語あたりなら対応してくれそうな感じだった。要確認。)。とはいっても、簡単な英語さえ話せればスムースに進むのでそれほど意気込まないでほしい。ケアンズは熱いので、焦って変な汗でもかいたらなかなか不快だ。

「こんにちは。予約確認をしたいのですが。 Hello, I’d like to reconfirm my reservation.」

「はい。予約番号は*****です。yes. My booking number is ******.」

さえ言えればまあ困らないはずだ。あとは、予約確認が終われば当日何時に迎えに来てくれるかを電話口で教えてもらえる。私の場合では、7時ちょうどに迎えに来るので、10分前には待っているようにと言われた。これにて準備完了!

◆スカイダイブ体験記

当日6時、うだるような暑さの中ベッドから目覚めた。あまり満腹すぎると戻してしまいそうな気がしたため、朝食は軽くサンドウィッチとフルーツジュースで済ませ、コーヒーを飲んでピックアップバンを待った。

日本人からするとちょっと変なことかもしれないが、オーストラリアで7時集合というとだいたい7時10分~7時40分あたりに集合することを指す。日本人の場合はだいたい6時50分から、おおざっぱな人でも7時10分には着くのではないだろうか。予約の段階で7時ちょうど(”0700 am exactly”と伝えられていたため、ぴったりに来ると思っていた。)になっても来ない。

「まあ、海外あるあるだろう」

と思って15分待っても来ない。不安になって催行会社に電話してみると、電話口の男から「バスはもう出たはずだから、待ってろ。」と伝えられた。不安な気持ちで待っていると、7時30分ほどになってバスがやってきたので、このときようやくオーストラリア人の言う「7時ぴったり」という意味を知った。

そしてバスに揺られ、すぐスカイダイブオーストラリアさんのオフィスに到着した。到着後、私は健康体です、ケガしても気絶したりしても訴えません的な宣誓書に目を通し、オーストラリアナントカスカイダイブ連盟に加入するための35ドル(2800円ほど)を支払った。さらに、追加料金を払えばオプションで動画撮影や写真撮影等も行ってくれる。まあまあな価格がしたので、私はGoPro一台だけの撮影を注文し100ドル(8000円ほど)を追加で支払った。追加料金さえ支払えば、一眼カメラでの撮影や4K対応カメラでの動画撮影、体中にGoProを仕込んでの動画撮影をしてくれたり、引きの画を取ってもらうための追加のカメラマンを雇えたりするが、そこそこ高いので私は敬遠した。一緒に飛んだ中国人親子が全部盛りの撮影プランを注文していて、それをジャンプ後見せてもらったが、注文する価値はありそうな撮れ高だった。また、幸運なことに私は5,000 ftで飛ぶ予定だったが、低料金プランに申し込んだのが私だけで、私一人のために飛行機一台を出すのは面倒なので、追加料金はいらないから15,000の方で飛んでくれと言われたので快諾した。

スカイダイブケアンズさんのオフィス

支払いを終え、専用(といってもただ汚れていいような安いトラウザー)を着せられ、動画を見てスカイダイブ安全講習を受けさせられる。本質的に英語が理解できなくても、視力さえまともにあれば理解できるであろう内容だ。動画視聴後、インストラクターとマンツーマンでスカイダイブ時の動きをチェック。スカイダイブに必要な初歩的(本当に初歩的)な日本語は知っているようで、私の担当だったインストラクターは、「英語分かるよ。」と伝えても頑なにカタコトな日本語で

「サイショ、エビゾリ!」

「ウデ、ヒラク!」

「アシ、アゲテ!」

というレクチャーをしてくれた。どこで覚えたのかはしらないが、彼は私の耳元でナードっぽそうな同僚を指さして、

「カレの、チンチン、チイサイ」

と笑いながら言っていた。何で知っているんだ。

レクチャーを終えバスに乗り、飛行場までやってくると、飛行場の小さなプレハブに日本人2人が座っているのを見つけた。彼女ら2名とはあいさつ程度しか話はしなかったが、インストラクターに聞いてみると、彼女らは恐怖で飛べなくなったので、降りてきて迎えの車を待っている状況らしい。もったいない……

飛ぶ前の私。まだ元気そう

10人ちょっとも乗ればぎゅうぎゅうになってしまうようなバンを2台繋げた程度しかない大きさの飛行機に乗り、ようやく離陸。ここまで長かった。ここまでウキウキ気分でやってきたが、高度が上がるにつれて私の口角はだんだんと下がっていった。

一部始終を動画で撮影してもらっているのだが、最初は、

「イエーイ!」

「飛ぶぜ~見てろよ~」

といった言葉をカメラに投げかけているのに対して、雲の上に上がってからは、

「今標高何フィート?」

「誰が最初に飛ぶの?」

など不安を隠せない様子がカメラに写っていた。そりゃ怖いよ。雲の上だもん。メタルギアソリッド3のオープニングシーンのようにクールに飛びたかったが、心拍数は恐らく180以上。コンディションを表示するランプが黄色(普段は赤色で、飛ぶときは緑色、黄色は準備段階。詳しくは覚えていない。怖すぎて。)になるや否や汗びっしょり。怖いってもんじゃないよ。

参考までにMGS3のOP。2分くらいのところからジャンプシーン

コーンという音とともにランプが緑になり、飛行機と空を隔てるシャッターが開かれた。下を覗くために少し顔を出してみると…… 正直ちびるかと思った。

怖いってもんじゃない。なんか、支えになるものが何一つない。手すりもロープもないし(あたりまえだけど)、聞こえるのは「ヒュゴオオオ」という風切り音だけ。神様仏様、許して。もう友達を虐めたりしませんから。

そして、後ろのインストラクターに恐る恐る聞いてみた。

「どのタイミングで飛ぶの?」

「今だぜ!」

・・・聞かなきゃよかった。

ありえない景色にただ感嘆するのみ
怖い。超怖いよ。
この間呼吸はできてません。

インストラクターに背中を押されるようにして飛んでみると、そこはアドレナリンの海だった。生身で200kmを出したことがある人はいるだろうか。おそらくいないだろう。自転車でさえも100km/hそこそこが限界だ。200km/hともなると…… 呼吸もできない。我々は目の前に迫りくる地面に為す術もなく驚嘆することしかできない。USSエンタープライズのワープ航法よりも3倍は速く移動している自信があった。数十秒間フリーフォールを終えると、パラシュートが開きかなりマイルドなアクティビティに早変わりする。操舵のためのロープを任せてもらい、数ターン楽しんでからインストラクターにそのロープを返し、着地段階に移る。

着地段階では、地面との角度を合わせるためにシビアな姿勢制御を行うのだが、これがキツイ。私は今まで乗り物で酔った経験がないのだが、今回は超酔った。幸運にも、帰りのバスで隣だったオージーが酔い止めを持っていたので、朝食と再会することにはならなかった…

脚を上げて無事着地を終え、あとはバスでオフィスに寄り、宿泊先のホステルに帰るだけだ。この日はとんでもないアクティビティを経験してしまった。死を予感するほどに恐怖を感じ、同時にアドレナリンが頭の中で爆発的に広がる。このアクティビティは、死ぬまでに一度は体験してみるべきだ。

名前のスペルが違う…… タクヤ・マツヒュアーシさん?

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【オーストラリアハーフラウンド 4日目 さらばケアンズ】